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詩歌2013年詩歌
- 2013/01/24(Thu) -

01月
年明けに心澱むや負の連鎖
こわごわとメールチェックの年初め
年初めTVに和み求めをり
雪かきの姿眺めて腰なづる
窓越しの眩しき庭や雪景色
青空に挑む木陰の雪の塊
ロゼ色の空に浮かぶや冬木立ち
鵜の群の黒々去ぬや冬の空
冬日射し一喜一憂妹の声
義弟(おとうと)の一時退院冬あかり


02月
雪の朝発熱告ぐる震るる声
再入院親族気落ち春遠し
奮い立つ心じゃまする春の雪
古布つなぐ午後の日射しや無事の春
作品を贈るしあわせ春隣り
思ひ馳せ願ひ届くや春の風
八度目の命日家族淡々と想い出話し揃ひ語れり
亡き吾子の好物並ぶ食卓に家族揃ひし夕餉を偲ぶ
まずい出(づ)る雑草春を呼び寄せり
みつけたり朝日にあはき猫柳
庭のすみ花芽きそひてあらはるる

03月
いっぺんに春訪れて笑み毀る
球根花咲く庭隅に和みあり
様変はりひと雨ごとの庭芽かな
役たたぬ経験積むや花粉症
目鼻喉耳中むず痒花粉症

04月
桜舞ふ並木ゆるゆる老夫婦
連れ合ひの皺も愛しや春らんまん
桜花(おうか)舞ふ小路譲らふ若人と
手を繋ぐ若人まねて桜みち
春疾風花びらうけて走りいぬ
遠足の園児はしゃぐや花筵

05月
うなだるる花ひと休み春時雨
静けさや緑あふるる朝の雨
緑立つ庭の眺めやひとごこち
降りしきる糸引く雨や燕切る
昼寝より覚めてなほ降る小ぬか雨
うだうだと雨降る午後や新茶飲む
北国へ春追ひかけて夫婦旅
陸奥やパステルカラー山笑ふ
ひそやかに緑彩る山の藤
とりどりの緑に浮くや竹の秋
塀越しの八重の桜や露天風呂
姑(はは)の背を覚ゆ湯けむり皐月風

06月
とりどりの干しもの並ぶ梅雨晴れ間
梅雨空に鈍る出足や約束日
梅雨寒に後悔するや早仕度

08月
汗つたふ鈍き感覚老ひの首
背につたふ鈍き不快や夏衣
言い訳を重ね昼寝の日々虚し
目前の蚊も叩く気の失せし夕
思ひたち氷含みて夕の風
涼風と共に降り立つ庭のさき

09月
留守居宅夜半の虫の音わびしけれ

10月
秋の幸友と語らふ三時間
改築や勝手異なる友の家押し入れ開けて主に笑わる

11月
冬来たる妹不憫なり義弟逝く
山茶花や妹の目うつろ黄泉送り
ししおどし紅葉ひとひらこぼれけり

12月
年ごとに駆け来る早さ師走ゆく

2014年01月
同じこと繰り返す幸噛みしめて新たなる年又さぐりゆく
幼子のこゑよみがへる雪の朝
音失せし雪野鮮(あざ)やぐ眺めかな
風に舞ふ雪きらきらと軒の先


02月
一つ屋根風邪うつしあふ夫婦かな
風邪庵厨の主の変はりをり
老ひ怖し咳ひとつにも怯へをり
遅れきてそろり新たな年あゆむ












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詩歌2012年詩歌
- 2012/01/24(Tue) -

2012年01月
息災のあかし嬉しや松飾
紅さして年の始めの若づくり
年明けに集ふ食前和のかほり
みどり葉に守られ万両真紅の実
冬枯の庭に小鳥の餌をしかけ
球根の合間うめるや霜柱
枯蘆のうねり模様に見とれをり
烈風にむかふ歌声冬の土手
枯草にまみれ三毛猫姿なし
大寒の朝に届くや花の鉢
テレビ観る夫(つま)の綿入れ姑(はは)のこゑ
雨降りや小さく籠り暖をとる
しのばるる母のおもかげ夜半の雪
植鉢の花雪に凍む明けの朝
にぎにぎしシャベルの音や雪の朝
カーテンを開けてリビング冬うらら
ひかり射す観葉の鉢冬の午後

02月
夢に逢ふ吾子必ずやほほ笑みて声なきままに又消へ去りぬ
年月を経て思ひ出す幸せの場面あれこれ夫と語れり
命日を忘ることなく友来たる感謝と共に又別れをり
土色の庭に嬉しや蕗の薹
いぬふぐり土手一角の天下かな
この年も律儀に咲くや節分草
蝋梅やペダル踏む友見送りぬ
梅早し通りの角に笑み集ふ
曇天にためし啼きする雲雀かな
梅林やまぎれ咲く桃庇ひけり
心根を優しくするや夜半の雪
腰痛や三寒四温恨み節

03月
あれこれと荷造りするや春日和
三十路笑む玩具眺めて春うらら
念願の城に招かれ桜もち
手伝へる喜びの時春日中
春近し庭ゆるゆるとうごきをり
ひと晩の雨に目覚めし花芽かな
春雨のしずく纏ひてきらめきぬ
枝先の色ほんのりと春きたる
きょうだいの集ふ口実梅観かな
濃く淡く幕山の梅見頃なり
そよ風や裾までうねる梅のゐろ

04月
満開のさくら仰ひで風まちぬ
病む友へ写メールおくる花見かな
息災の証なるかや花見客

05月
庭清むしたる雫や春の雨
音なくも肌うるほふや春の雨
小ぬか雨葉蔭にひそむ春の虫
雨あがるひかる小路の春の草
風かほる木々のみどりや草のみち
野辺山や蝶あないする藪の道
苗さはぐ午後の散歩や夏燕

6月
十薬の白き小道や音消ゆる
ふんわりと葉蔭の蝶や風わたる
静けさや苔むす木陰糸とんぼ
切り株に腰かけ薫風待ちわびぬ
木々深く涼しさ増すや鳥のこゑ

7月
空を掃く若竹眺めひとやすみ
竹騒ぎ汗引くを待つ木陰かな
ねじ曲がる古木かこむや今年竹
竹林や蝶じぐざぐに去りゆきぬ
夏の蝶ひと待つ木陰ときの風
待ち人の影きたりなば蝉のこゑ
氷菓子含み安堵や昼下がり
姦しきこゑ留まりて暑さ増す
打ち水や束の間庭のよみがへり
自転車の友炎天下羨(とも)しめり
家中のドアー開け放ち涼もとむ
夏の夜の乾杯音頭笑み集ふ
里帰り集ふ食卓生しらす
義姉(あね)の汗自慢料理に迷ひ箸
愛らしき指よりいずる蝶の曲
朝靄に浮かぶ大輪百合の花
そそぐ日に負けじとゆらぐ鉄線花
草の中虎尾草(とらのお)ここぞと立ちにけり
薄墨の庭に浮かぶや半化粧
かたはらに水分塩分老ひの夏
フル回転大もてなるや冷蔵庫
染み透る無味なる美味や氷片

8月
共に酔ふ夏リビングの五輪かな
凄き技歓声あぐや熱帯夜
観客も拳に力夏祭典
夏未明拍手喝采金メダル
項垂るる若人憐れ親の身になって探すやかける言の葉
又けふも寝そべる我に蝉しぐれ
呼び鈴の遥かに聞こゆ昼寝時
力なく仕度する音や夏夕餉
食卓に気付けばけふも冷奴
朝まだきひそむ日輪夏の雲
忍びゆく目覚むる前の夏の道
朝ぼらけふはり輝くや猫じゃらし
気だるさや避暑への誘ひ生返事
気がつけばごろり昼寝やけふもまた
恨めしやけふも待ちわぶ秋の風

9月
ため息や暦めくりて蝉しぐれ
荒れ果てし庭横ぎるや秋のてふ
朝夕に騙され怨む昼の汗
日の暮れて虫の音よする庵かな




==============こうしちゃいられない============

もろびとよ 耳を塞ぐな目を見張れ
虚空の果ての幻の 痛み見通し現し身の
穏やかな日々 不思議に思え

濃き靄の 先に構える暗黒の 震え見据えて策巡らそう
心売り 富得し時代(とき)に決別し
深き心で行く先の 明るい日本の礎築こう

もろびとよ慈悲深き 心とその手を繋ぎ合い
夢を育くむ子らを護ろう
===========================================


夏ばてか次々ダウン家電ども
秋のこゑ持病の腰痛目覚めをり
先読めぬ気候の変化衣替へ
虫の音や帰郷の息子なごみをり
親ばかやふる舞ふ夕餉秋の幸
何もせぬ秋の夜長や水入らず
突然の秋の訪れ探し物
気がかりの庭の手入れや秋の花
窓閉めに気遣ふ夜半や秋到来

10月
風唸る夜半の狼藉野分かな
横たはり咲く花愛し野分あと
爪痕の野分ニュースや胸痛し
うつりゆく眺め朝寒草葎
漫ろ道地べたにとまる秋の蝶
露おちて小犬の道や草の原
漫ろゆく肩にちゃっかり秋あかね
秋桜のゆれ迎へるや里帰り
柿の実の色付く里や義姉(あね)の笑む
秋風の頬にやさしき墓参の日
秋陽降る芝に墓参の影ふたつ
賑々し百舌の番の飛翔かな
覆ふ草押し分け進む里の秋
畔染むる紅の主あかまんま
野草の名忘れ気がかり秋の畔

11月
笑ひ声ふとひとりなり秋時雨
庭紅葉たへる葉先のひと雫
秋雨や鳥の声のみ通しをり




========モテ期==============

集うこと語ろうことの歓びを忘れスマホに見入る若人(ひと)
隣合わせた友人と弾ける笑顔声もなく
画面見つめて笑む顔可笑し
早押しの妙技に見とれ驚きて我も向かいで一人笑む
見渡せば老いも若きも手にスマホ人差し指のモテ期なり
居心地の悪き車中の眺め一筆

=========================


真夜中のベル胸騒ぎ姑逝く偲ぶ笑顔に感謝の涙
姑(はは)偲び皇帝ダリア仰ぎ見る
姑(はは)笑むや黄泉への土産夕紅葉
哀しみに集ふ孫たち頼もしく姑(はは)軽々と運ばれ発ちぬ
錦絵の眺め土産に黄泉の国姑(はは)の旅立ち目に焼きつけん
遺されし縁あるひとの交流に姑(はは)の笑顔の間近に感ず
姑(しゅうとめ)の好物並ぶ食卓に夫(つま)ひと呼吸箸つけ食めり


12月
夕紅(ゆうくれなひ)浮かぶ黒影冬木立
冬の夕塒に向かふ鷺の声
寒空に早々閉める雨戸かな
義弟(おとおと)の病の報に驚きて流るる画面虚ろに眺む
妹の戸惑ふ姿目に浮かび眠れぬ夜半の長き静寂
SOS届き出かける足元に木枯らし吹きて足取り重し
看病の遠き道のり妹あはれ遠き眼差しただ添ひ黙す
年終はる頃に災難降りかかり親族気落ち邪気払いたし
来たる年希望抱きて迎えたし福の神こいこっちに来い


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詩歌2011年詩歌
- 2011/01/06(Thu) -

2011年01月
咳ばらひ兄と先父の重なりて昔に戻る正月の朝
この年も息災なりや兄姉とお節つまみて駅伝観戦
節揃ふ姉妹語るや母の味
初春や気丈に構ふ老ひし姉
年はじめ酒酌みかはす義兄弟
鳥の声ゆきかふ木々や冬陽射し
単行本夢にいざなふ日向ぼこ
ぬくもりの窓の外吹く空っ風
利根川や空すひこみて冬のあを

2011年02月
囀りの林あゆむや親子連れ
ふらここの軋む音寄せて笑ひ声
好物を供え偲ぶや七回忌

2011年3月
ありし日の言の葉にふれ春心地
新たなる春おとづるや庭さはぐ
趣味夢中至福の時や春の宵
あはき色かさね描くや春模様
怖ろしき時をのがれし亡き吾子に思ひを馳せる大地震の日
有難き日常のこと思ひ知る余震の中の暗闇の寝間
持ち出しの荷物そのまま春めきぬ
何事もなきかのごとくこの春も杉の花粉の舞ひきたるらし

2011年4月
映像の涙茶の間に滲みより胸苦しさにOFFとなすなり
艶やかに咲く花に問ふこの春の惨事知らぬか虚しさつのる
穏やかな国を願ひて桜狩
晴れやかに咲きそろひたる桜花
なほ先にいざなふ並木桜かな
花筏つどふ川面や風あそぶ
一瞬のなごみの時や桜風
日にあはく透けて魅するや夕桜
薄墨のさくらさゆらぐ帰り道
浮かぬ日もやがて明け暮れ山笑ふ
この年も芽吹きの時やいざ行かん
木洩れ日を浴びて新緑さゆらぎぬ
濃くあはくみどり彩る春路かな
やわらかきみどりおおふや春の山
春色のとおほき山々風立ちぬ

2011年5月
鉢の花いき吹きかへす皐月雨
柿若葉しずく纏ひてなほ光る
どこまでも新樹つづくや傘の先
小糠雨なほ鮮やかに新緑樹
五月雨に濡れて大樹を仰ぎ見る
開け放つ窓五月晴れ深呼吸
庭仕事背にぬくもりの五月晴れ
花々も吾も華やぐ五月晴れ

2011年6月
刻々と音なく染むや梅雨の庭
梅雨なかば葉色深まる山景色
よりそひて傘さす二人梅雨の路
ひた走る若人の群れ梅雨の土手

2011年7月
梅雨明けの朝に誓ふや深呼吸
しどけなく寝ころび凌ぐ猛暑かな
ハワイアン流るる部屋に夏の風
熱帯夜しじま渡るや夜泣き声
夜更かしや網戸にゆるる月眺む

2011年8月
夏野菜置き場にまどふお裾わけ
容赦なき夏の日射しやゴウヤ蔓
寒暖計みつめエアコンスイッチON
夕立や窓いっぱいの風を待つ
夏雨や草木と共に深呼吸


2011年11月
もみじ狩老ひたる姉の咳ひとつ
紅葉を背に迷ひたる土産もの
義弟(おとうと)の手に絵葉書や秋の富士
銭箱の隣にみかん山の道
義姉妹兄弟(ぎきょうだい)七人行脚もみじ狩

2011年12月
若き肉躍る工事に見入る婆ソーラ稼働に爺のほほ笑み
冬空にソーラ負けるや睨めっこ
節電を褒めるメーター冬そーら
冬日射し飽くことなきや布あそび
日向ぼこパッチワークの宝増す
冬の居間布散らかしてひとり笑む
IH取り説片手節作り




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詩歌2010年詩歌
- 2010/01/01(Fri) -

          2010年01月
年明けや夫婦息災笑む長子
ベテランの節の味付け目分量
ひとめなき新玉の年おだやかに
三が日明けて焦るや体重計
足早に土手ゆき交ふや餅太り
春の花一番乗りと咲く日向
青空にうねる大樹の幹寒し
一直線百舌鳥(もず)梢より飛び失せり
誕生日息子さし出すプレゼント涙にゆるる胡蝶の蘭よ
黄泉よりの笑顔届きて目の覚むる過ぎ去りし五年我が誕生日
携帯の雪降る画面古希の姉

          2010年02月
春寒し吾子の年忌や翳集ふ
忘らるる物陰の雪泥化粧
なにごともなきここちする春陽射し

          2010年03月
おしゃべりの先に春富士のどけしや
ペダル踏むほほに海風春うらら
忍び寄る音なきうれひ春の雨
曇天や帰国の妹に寒戻る
妹いとし母国の庭に春もとむ
明け暮るる春待たずして妹離陸

          2010年04月
朝ぼらけ草花まどふ春の雪
芽柳の影ざわめきて石の上
晴れてなほ空にとけゆく春の海
桜屋根うかれける人すひ込みぬ
こてまりの頭垂るるや留守居宅

2010年05月
藤垂るるアーチに馴染む古希の姉
藤の下語りつ愛でる姉妹かな
藤棚や右往左往とカメラマン
いちご狩り腰を叩きてなほ摘みぬ
摘み煮るや笑顔まちわぶ苺ジャム
アトリエに集うシニアや罌粟の花
子育ての苦労自慢や散松葉
五月晴れ籠もり紐解く書類かな
やりくりもベテランの域風は初夏


2010年06月
けふも又思ひあつかふ梅雨篭り
雨風にさらさるるまま夏木立
梅雨じめりしみつく悩みぬぐひさり
ころげてもまた這いあがるかたつぶり
なすがまま流るる先に夏の雲

          2010年07月
さよならの声うちけすや大南風(おおみなみ)
路地端や白きはなびら南天花
ブブゼラの音蘇へる蜂五匹
茎ゆらぎ虫ゆきかふや白蝶草
梅雨晴れやあれもこれもと主婦はしる
夏祭り茶の間にとどく太鼓の音

          2010年08月
灼熱の陽射し居座る夏の夕
木洩れ日のゆらぐ歩道や蝉しぐれ
はしゃぐ子の浴衣姿や紅き帯
窓越しの陽射しに挑むかき氷
盆用意つきせぬ思ひつぶやきぬ
花も果も色あせうだる盆祭
遠花火待つ間に浮かぶ吾子の笑み
夭逝や吾子と重なる終戦日
あかき目の夫寡黙なり終戦日
尽きることなき哀しみの寄する夏
また数へため息つくや送り盆
気も体も力抜かるる残暑かな
枯れ朽ちる植え鉢の花ひでりかな


2010年09月
映像の秋愛でる午後まどろみぬ
雨の音やうるおふ心夜半の秋
筆ゆらぐ秋桜の花とほき道
秋袷ほどきバッグに蘇へり
飽くるほど彼岸花撮る雨上がり

2010年10月
揺れつなぐ花びらくるり蜘蛛の糸
きのうより空のおくまるや鰯雲
芸術の秋に巡るや野外展
力作や秋の空き地にはためきぬ
秋風やオブジェの隙間くぐりぬけ


2010年11月
立冬の景色さがして漫ろゆく
晴天や錦織りなす池の秋
ざはめきて斜に降る枯葉風たちぬ
姿なき冬鳥のこゑ木々に散り

2010年12月
紅葉狩り滝うつ音や道の奥
もみじ葉の斑に染まる巨木かな
ゆるゆるとせまる錦絵里の秋
初霜や煌めく大地深呼吸
裏通り落ち葉ひそむや吹き溜まり
捨て拾ふ思ひ切れぬや大掃除






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詩歌2009年詩歌
- 2009/06/09(Tue) -
2009年 選句
春眠や三十路の息子起きやがれ


            2009年01月
静けさや多忙くぐりて寝正月
初暦富士中央に聳へをり
白髪の夫(つま)の手元や賀状減る
注連飾(しめかざり)褒めて客人上がりこみ
初笑ひテレビ観戦福きたる
初春や父の面影兄の笑み
部屋の隅遺影ほほゑむ新年会
年立や姉妹姦し祝ひ膳
静寂の戻りし夜明け寒の入
松納ついぞ乱るる家の内
諳んじる春の七草つかへをり
おづおづと初雪の朝雨戸開け
朝霜の草煌くや鳥のこゑ
会釈する漫ろ人ゆく冬の道
冬の朝ゆきつもどりつ万歩計
石の段戻り愛でるやかへり花
冬日射す木立に鳥の見へ隠れ
いっせいに散る寒雀犬の来る
蝋梅のかほり訪ねて遠まはり
己が身をいたはり祝ふ誕生日
新しき命待ちわぶ寒詣
月冴ゆるしじま残して終電車
寒月のひかり誘ふ家路かな
エンジンの音引く闇夜寒の空
曇天の白に描くや枯木立
すれ違ふ老婆無言の冬の朝
深々(しんしん)とのぼり来る冷へ腰悲鳴
ひとり待つ夜半の雨だれ炬燵かな
吉報に心躍るや春隣
春来たる嬰児(みどりご)囲む笑みの花

            2009年02月
ちひさき手繋ぐ皺の手春の浜
春の海こゑかき消され鬼ごっこ
温き部屋おとうと抱くちひさき手
沐浴の所作なつかしき春陽さす
春の夕思ひで語る叔母と姪
春立つや心浮き立つ庭仕事
春うれし鼻歌まじり庭いじり
瞼(まなぶた)の吾子の微笑み四回忌好物供へ手をあわせをり
春風や供物たずさへ友来たる
過ぎ去りし春日語るや遺影まへ
芳しき水仙の香や仏の間
庭なびく春の嵐や硝子越し
春の土のぞく葉かげや掃きそうじ
花の芽やちひさき虫のお客さま
春の日のうららなる土手うた詠ふ
義理チョコの数激減の不況かな
春眠や三十路の息子起きやがれ
針先に春の光や糸通す
お出かけの行く手はばむや春疾風
目まぐるし三寒四温ご挨拶
音うせり雨染む春や庭のさき
はこべらの小さき花や風とほる
ひたひたと野路そめゆくや春の雨
風さはぎ君おもふ夕沈丁花
吹きやまぬ風の音そふや春の夜半
とほき日に思ひよせるや雨の春

          2009年03月
おもひやる絡むえにしや春の宵
陽光や一気にひらく冬しらず
ときおりの風にさゆらぐ貝母百合
木の下やおくれれ咲く花福寿草
昼下がり春の花壇や野草摘む
庭仕事終へまどろむや春至福
年月や夫なき友に春の風
目は虚ろ気もそぞろなり花粉症
春さなかうたた寝の日々花粉症

2009年04月
魔のさして受話器にぎるや春の午後
春うねり土手いちどきに染めゆきぬ
はや綿毛ひとつふたつと鼓草
名もしらぬ小さき花よ蜂かよふ
釣り人の声ゆきかふや岸の春
吹く風にゆくへゆだねし桜花
舞ひ桜手にうけとめて笑みこぼる
花筏宿る水面や八重の花
あさまだき囀ふるや森の径
風さはぎみどり重なる春の山
一瞬の風道描く春の野辺
青空をうつす川面や燕とぶ
芽柳のつづく並木や風そよぐ

        2009年05月
色あせし吾子遺したる粽(ちまき)の絵
懐かしき声よみがへる菖蒲の湯
昼の膳笑顔偲ぶやこどもの日
思ひ出をとめて五月雨みつめをり
軒先の見知らぬ人や春時雨
直走る婆様街道春霞
黄昏て過(よ)ぎる思ひや春ひとり
新緑の風吹き抜けて煮炊きかな
木々さはぐ初夏の夕べに独り言
気もそぞろ歯痛かかへて五月空
天窓の夏空憎し歯の治療
薫風にまどろむ老ひの待合所
便りなき還暦の友夏はきぬ
ふち染めし紫陽花うつや通り雨
若竹やのびて天掃く風の朝
山すそのゆらぐ緑や今年竹


        2009年6月
迫りくる木々万緑の旅路かな
足元も先もうしろも山みどり
のぼり坂さゆらぐ独活の花さそふ
言ひわけをしつつ寝転ぶ梅雨の入り
植へ替へす梅雨の合間の庭いじり
見覚へのなき人会釈梅雨晴れ間
耳も目も雨雨雨の梅雨の午後

2009年7月
節々のいたみやはらぐ梅雨の明け
みどり降る小径つづくや雨上がり
夜半の闇にじりよせくる虫のこゑ
はや虫のこゑのとどきて節惑ふ

2009年8月
ゆくあてのなき老夫婦盆休み
葡萄の実こぼす指先夫の老ひ
梨の数肘いたはりて買ひ控へ
二の腕に秋の気配や今朝の風
歓声におどろき観るや夏野球
葉かげより歩みいづるや秋の蝶
朝顔や蔓のぼりつめ風そよぐ
力なき蝉居どころを探しをり
羽音して闇にむなしき夜半の蝉
寝転びて庭ゆくてふを目で追ひぬ

2009年9月
秋の夕花束抱へ夫(つま)定年

2009年10月
植鉢をぬって颱風わたりくる
空あふぐ先ゆく人や野分けあと
友走る友打つ球や秋日和
鷺染まる茜天井秋の夕
白鷺の塒ざはめく秋の川
薄紅の川面ゆらぐや秋の風
善光寺ゆき交ふ晴れ着七五三
新蕎麦や六十路姉妹の恵比須顔
秋ゐろの山とひたるや露天の湯

         2009年11月
陸奥の紅葉の山や里帰り
姑(しゅうとめ)を招き囲むや冬の膳
姑(はは)笑顔セーター試着ショッピング
ここは何処あなた嫁かと姑(しゅうとめ)の滞在五日朝の挨拶
言の葉に飢えし姑(しゅうと)と向きあひて日がな一日繰言を聞く
姑(はは)就寝ねぎらふ夫(つま)や冬の宵
言の葉と姑(はは)目覚めをり冬の朝
おしゃべりもご馳走の内姑(はは)笑顔満腹の日々吾疲れをり
好物をつまみ食ひする老ひの冬
いつまでも此処に居たいと駄々こねる卆寿の姑(はは)の愛しき瞳
また明日遊ぼうねと姑(しゅうとめ)をベットに寝かす嫁六十路なり
嬉々として洗ひ物する姑(しゅうとめ)の姿懐かし現役の主婦
干し物をたたむ指先冬陽射し
冬晴れや姑(はは)の背ながす昼の風呂
雪遊びかたる姑(しゅうとめ)はずむこゑ
幾たびも歳を訊かれし三十路孫嫁の話題に苦笑の毎夜
初しぐれ姑(はは)のため息帰郷かな
故郷や姑(はは)抱きしめて雪の朝
トンネルを抜けて冬晴れ道遠し
冬曇天大役終へし嫁うらら

          2009年12月
葉陰よりぽとり落つるや冬のてふ
冬日射し汚れ浮きたつ硝子窓
こぼるるや山茶花の花ひかげ道
今もなほ変はらぬ光夜半(よわ)の月栄枯(えいこ)は移る千代の世姿
捨てがたき小箱の中味大掃除
部屋に入り用事忘れて元の位置暫しとどまり思ひめぐらす
冬空の透けて悠々最上階
何事もなき幸せや大晦日

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